オリジナル曲「Phuniaya(フニェーヤ)」ができました。

沢山作っている中なぜこの曲だけブログにピックアップしたかというと

制作過程で歌詞をして提供いただいたり、バリエーションをつけて歌唱したりと

とにかく楽しい事が盛りだくさんだったので書こうと思った所存です。

How-to系ではなく完全に作品紹介の記事になります。

音楽と併せて読んで頂けたら嬉しいです。

―フリーBGMとして公開しました!―

HP内にも置いていますがダウンロードはこちらから→https://dova-s.jp/bgm/play10477.html

「Phuniaya(フニェーヤ)」

作曲・歌唱:ゆうり

作詞:京郷卿

曲が出来た経緯

数年前から大事にしていたメロディーに歌詞をつけて貰いたい!と相棒の京郷卿に頼んだ所、歌詞に加えて曲をイメージした物語をプレゼントして頂けました。

架空言語

歌詞は創作言語で、『リョヤヅ語』と名付けられました。

造語として

Phuniaya/フニェーヤ (クジラ)

Chatiwit/カチーウィト(クジラの潮吹き)

Tliekatlhymi /トリェカトゥリミ/(一族の名前)

という言葉が出てきます。歌詞と物語の中にも出てくるので是非楽しんで読んでみて下さい。以下がこの歌の世界観の物語です。主人公は成人する前の一族の少年だそうです。

「Phuniaya」の曲の世界観・物語

僕の生まれた土地は水も緑もほとんどない砂漠が広がる世界。国と呼べるものはない。遺跡から遥か昔は栄えた文明があったことは明らかだが、当時の技術などはほとんど失われてしまっている。

僕たち一族は生まれてから死ぬまで、生きるために遺跡を巡る。何故なら遺跡があった場所には水が湧き出ることが多いからだ。僕たちはそれをカチーウィト(クジラの潮吹き)と呼んでいて、そこを守るために旅をする。そこからの水が近くの小さな村々にきちんと行き渡るように。

昼間は遺跡に残された文明を利用したり、穴を掘って簡易の住居を作りそこにいたりする。外は気温が高すぎるため、行動するには不向きだからだ。夕方から夜にかけて活動及び、移動をする。

人は僕たちのことを『トリェカトゥリミ(歴史をなぞる一族)』と呼ぶ。名誉ある一族だ。

この歌は僕たち一族に代々伝わるお伽噺だ。

何故この大地は緑や水がない困難な場所なのか。

 

大昔、この地には空飛ぶ大きなクジラがいた。本来は海に住んでいるものだけどこの地に旅をしてきた。名をフニェーヤという。水不足の街に雨を降らしたり、災害から人々を守ったりしてくれる神様だった。人々もフニェーヤを崇めていて、関係はよかった。

でも人間の文明が発達するにつれて、フニェーヤへの扱いはぞんざいになっていった。それどころか人間の争いの道具にされそうになっていた。どの国もフニェーヤの力で水を独占しようとした。それに対し、フニェーヤは怒り、この空の雲という雲を全て食べてしまった。そして雨が降らなくなり、今度は人間たちが怒った。今まで助けてくれたフニェーヤに対して、武器を向けた。全ての国からフニェーヤは狙われた。空にいては狙われてしまうとフニェーヤは人間を見限って、砂漠の中に逃げた。

それからずっと雨は降らなかった。人間たちは今度はそれを他の国の人たちのせいにして、戦争を続けた。でも水がどんどん足りなくなって、文明を維持できなくなり、そして滅んでいった。

フニェーヤは今も大砂原を泳いでいて、時折昔食べた雲から水を出してくれる。それがカチーウィトの正体だと思われている。トリェカトゥリミはフニェーヤが砂漠に逃げる時に守った一族の末裔。

行き過ぎた文明は自らを滅ぼしてしまう。決して恵まれた土地ではないが、心地よい吹き抜ける風、光、わずかながらでも手に入る水、分相応の暮らしに困ることはない自然の恵みがある。僕たちはフニェーヤの望み、平和のために今日も遺跡を旅する。

 

曲のバリエーション

物語を想像するうちに主人公の少年の他に、この一族のシャーマンである巫女、そして一族の乙女の声をイメージして(勝手に)歌ってみたくなりまして。歌いました。

Phuniaya/シャーマン(巫女)

Phuniaya/乙女

歌詞

【Phuniaya】日本語歌詞

見渡す限りの砂漠。亡き王たちの夢の跡。

遺跡だけが佇んでいる。全てを失う戦争があった。

フニェーヤは今も人々を見守っている。

砂の舞。水の声。緑の影。旅は続いていく。

トリェカトゥリミは行く。彼の望みを果たす為。

カチーウィトは与えられた大いなる希望だ。矛のいらぬ世界を。

フニェーヤは今も人々に話しかける。

日の光。風の音。星の瞬き。旅は続いていく。

砂の舞。水の声。緑の影。旅は続いていく。

【Phuniaya】リョヤヅ語

Jackayurit eka ali tonia yamia schehi kia

Triesiacka uce tonia zlyamo uce tonia aetio quiohiddika

Uheamy lyohyka elia catoehytzojy

Toniullia facha e fayri arucaya airr

Phuniaya oca earcau fetciniohyji tonia chautiah hiuf

Caehiz’c zehicia

Phetyoli’c bosia

Gyrie’c chanigia

Ciuhytohia tonia suelihiami

Tliekatlhymi xiu tonia Jackayurit

Ohe ulyjery tou thareceoa gnioca jacholia

Chatiwit oca e gylyaet niwcha toniet joboyahy

Tonia huriaz xuiaca hyt heerz e teockia

Phuniaya oca earcau fetsiniohysy tonia chautiah hiuf

Cahy’c ojynit

Fohyz’c kaith

Chatel’c veohiki

Ciuhytohia tonia suelihiami

Caehiz’c zehicia

Phetyoli’c bosia

Gyrie’c chanigia

Ciuhytohia tonia suelihiami

楽しかった

数年がかりで制作した「Phuniaya(フニェーヤ)」でしたが、本当に楽しかった。

歌詞と物語をくれた京郷卿、アドバイスしてくれた音楽の師、そしてここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます。

またこんな企画で曲ができたら素敵だなあと思います。

最後に完成記念として後語り的な動画を作りました。

Phuniaya(フニェーヤ)のあゆみ


ありがとうございました! ゆうりでした。

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